



新型コロナウイルス感染症をきっかけとして差別や誹謗中傷が生まれ、苦しんでいる人がいます。
長野県民一人ひとりが「思いやり」の心を持ち「支えあい」の輪を広げ、みんなで乗り越えていきましょう。
まずは、もう中学生さんの動画で、
心の仕組みを学んで見よう!




POINT解説
◆ 新しい病気は、不安や恐れを生み、不安が差別を生み、差別が更に病気を広げる“負のスパイラル”を生み出します。その差別は、“レッテル思考”や“ゼロリスク思考”で増長していきます。
◆「不安」や「恐れ」は誰もが持つ感情
新型コロナウイルスをめぐる差別や誹謗中傷は、「不安」や「恐れ」がその原因です。多数の感染者が発生し、治療や対策が確立されていないことや、これまでとは大きく異なる生活をしなければならないこと、そしてウイルスそのもの目に見えないことなどから、誰もが心の中に「不安」や「恐れ」を抱いているはずです。
◆ レッテル思考とは
ウイルスの姿を目で見ることはできません。そのため、本能的にウイルスに関係しそうな人、職種、組織などを”まとめて”遠ざけようとします。これを「レッテル思考」といい、一度「レッテル思考」になってしまうと、相手の事情や人間性などの側面が見えなくなり、その対象を過度に攻撃してしまうことがあります。事実を見つめ、落ち着いて判断することが大切です。
◆ ゼロリスク思考とは
「感染リスクに絶対近づかない、近づけない」という「ゼロリスク思考」は、差別や誹謗中傷を強める一因となります。「絶対に感染者を出してはならない」という雰囲気が「感染者=悪者」という誤ったイメージを作り出してしまうのです。リスクを完全にゼロにすることはできない、感染は誰にでも起きうることで、感染=悪ではないと認識することが大切です。




POINT解説
新型コロナウイルスとの付き合いは長期的になることが予想されます。だからこそ、自分がもし感染しても差別や誹謗中傷されることなく、安心して過ごせる環境づくりをしていきたいですよね。
そのためにも次のことを考えてみてください。
①「新型コロナウイルス=やっかいだけど工夫して共に過ごしていくもの」「感染=いつどこで発生してもおかしくないもの」という認識を持つ
② 万が一、実際に感染が起きてしまったときの自分たちの態度や行動について考える(例:「たとえ身近な会社や学校から感染者が出たとしても絶対に責めない」)
今、コロナの時代を生きるために必要なのは、思いやりと支えあい、心と心のつながりです。小さなことで大丈夫。できることから始めてみましょう。




